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自分が主役になれる服作り

sewing
2026.05.28

先日、森英恵展に行ってきました。彼女の服を作り続けられたモチベーションは、当時見た蝶々夫人から感じた日本の間違った解釈とアメリカの百貨店でワゴンで安売りされていた日本製の服を見てた時の悔しい気持ちだったと記してあり、もっと質の良い服と日本を知ってほしいと思ったそう。
日本の伝統工芸の絣生地を使ってみたり、漢字をデザインのモチーフにしたり、日本の産業も巻き込んで日本の技術の高さやモノづくりに対する意識の高さなどを長い月日をかけて世界に発信し続けてきた人だったんだなと、たくさんの服や動画を見て改めてすごいエネルギッシュに生きた人だったんだなと思いました。

1926年生まれの彼女のキャリアが結婚してから始まったということにも関心しつつ、理解ある家族や繋がりのある人々の力を借りて日本のために頑張る。という人生設計をあの世でたてて、実行したんだなと。だからこそ頑張れたんだろうな・・などと思いながら見てきました。

以前、森英恵さんと川本恵子さんの対談を見たことがあって、そこでいい服とは「着ている人が主役になれる服」と話していました。しかし、市場はそれとは違う方向へ行ってしまった。とも話していたことが印象に残っていて、

私も若い頃、世の中で流行っているものこそと思い、たとえ体型や私の雰囲気に合わずとも ’無理くり着る’ これが当たり前だったし、新しいシーズンの服を着ることがステイタスだし私のモチベーションでもあったので、サイズの合わない高い服を買って着ていました。(苦笑)

その頃に買った服で最高傑作な話があって、結婚式か2次会にお呼ばれしてそこに着ていく服を当時流行っていたブランドのスーツを着ていくと決めて買いに行きました。しかし試着の段階で腕が前にいかないくらい背中がきついのに、当時の私は購入したのです。そしてそれを着て会場へ行った時、案の定食事の場面で何か取るとき、食べるときに「腕が前にいかない・・・」という苦痛を強いられて、楽しく過ごすはずの時間が苦痛との闘いで終わるという、とても残念な時間を過ごしてしまい、今でもその時の腕が前に行かない感触を記憶しています(苦笑)。その後も凝りもせずに次から次へと私に合う服を探し続けて深い森をさまよい続けるのでした。

その後、いまは亡き近藤れん子さんの立体裁断を習いながら自分の体型を通して人それぞれ体型が違うということを学び、しかも私の体型は日本の標準体型にあてはまらない体型だったと知ったのでした。(この話はまた別の機会で)

そこからは探求しながら自分の着る服は作り続けています。

自分で作る服はちょっといい生地で丁寧に作るのから丈夫。長く着られるし体型に合わせて作っているから飽きもこない。これこそ、私が主役になれる服で、シンプルだけど私はこれが心地よいのだ。だから今にフォーカスできるしなにより身体がリラックスしていられることが心地よいです。

皆さんが思う、「自分が主役になれる服」ってどんな服ですか?そしてそれは着心地はどうですか?